本質的なスキル取得のすすめ。ゲーム開発者に必須のこと1選!!
今回は、「これだけは絶対にないとダメ!ゲーム開発者に必須のこと1選!!」というテーマでお話しさせていただきました。
ゲーつく先生としての結論は、ずばり「真似ること・学ぶこと」につきます。「勉強」という言葉にアレルギーがある方も、用語の丸暗記とはまったく別のことですので、ぜひリラックスして最後まで読んでみてください。
1. 「まねる」と「まなぶ」は同じ語源
真似ることと学ぶこと、2つあるように思えますが、実はこれらは「まねぶ」という同じ語源を持つ言葉です。昔の人にとっても、新しい技術を身につける第一歩は、お手本を「真似る」ことでした。
ゲーム開発における「学ぶ」とは、このゲームのおもしろさはどこから来ているんだろう?と興味を持ちながら、見たり、聞いたり、遊んだりすることそのものなのです。
2. なぜ「真似る・学ぶ」が一番大切なのか?3つの理由
① あらゆる課題を解決する「万能カード」だから
このカードさえ持っていれば、自分が学んだ結果として、より良い方向に変化していくことができます。表現する勇気やスケジュール管理、作ったものの改善点を見つけることも、すべて「真似して、実行して、教訓を得る(学習する)」ことで自分の力にしていけます。回り道や小手先のテクニックを身につける前に、万能カードを持っていただければ、人生が有意義になると思います。
② 対象を「細かく観察」するようになるから
あこがれのトリプルA大作をすべて真似するのは難しくても、「なぜこのナビキャラがいるのか?」「どういうテンポで体験が進むのか?」と真似するつもりで遊ぶだけで、お気に入りの作品があなただけのノウハウ集に変わります。
③ 完璧に真似しようとしても「個性」がはみ出るから
お手本をなぞっていくと、どうしても「自分ならこうしたいな」という瞬間がやってきます。そのお手本からはみ出してしまったあなたの好み(偏愛)こそが、AIにも他人にも真似できない大切な個性になります。
3. 「真似る・学ぶ」をおろそかにする2つのデメリット
大学で教えていて、ここをおろそかにするのはもったいないなと思うポイントが2つあります。
- 時間がめっちゃかかる: 先輩たちが試行錯誤して積み上げてきたノウハウを使えば10分でわかることに、何倍、何十倍もの時間を費やすことになり、途中でモチベーションが切れてしまう原因になります。
- 自分が好きだったことを忘れちゃう: 誰かの作品を自分に取り入れることで「ああ、自分もこれ好きだった!」と思い出すきっかけになります。これがないと、今机の上で思い出せる狭い範囲だけで割り振ることになってしまいます。
どんなに独自の世界を持つクリエイターも、最初は好きな作品を真似ることから入っています。僕も最初は、説明書の数字あてゲームを打ち込んで、それを改造することから始めました。
4. 「学ぶ・真似る」を身につける具体的な方法
一気にすべてをやろうとせず、少しずつ自分のものにしていきましょう。
- 「一部分だけ」を写してみる: 「この物語の導入だけ」「このカーソルの動きだけ」というように、小さなパーツに分けて真似をします。
- 「なぜ?」と思う習慣をつける: 「どうしてこの色なんだろう?」「なぜ短い音なんだろう?」と考えることで、作った人の意図を読む引き出しが作れます(正解かどうかより、自分なりの仮説を持つことが大事です)。
5. スムーズに習得するための心がまえ
- 素直に受け入れる(謙虚な気持ち): 「自分の考えが一番だ」と思い込むと、確証バイアスがかかって良いものが見えなくなります。
- バラバラに分解する(因数分解): 対象を観察し、「何が重要なのか」を見つけ出す楽しさをトレーニングで鍛えていきましょう。
- 日常的な「習慣」にする: 新しいものに出会うたびに「どうしてこうなっているんだろう?」と考えるのが当たり前になれば、クリエイターとしてのスタンスが身についている証拠です(※ただし、やりすぎると純粋に作品を楽しめなくなるので注意です!)。
6. 「パクリなんじゃ…」とネガティブに捉えてしまうあなたへ
真似することに後ろめたさを感じるのは、あなたが「自分の力で作りたい」という創作への誠実さを持っているからです。
しかし、僕たちが楽しんでいるゲームも、すべて過去の作品のエッセンスを受け継いでいます。あの『テトリス』もテトロミノというおもちゃから、『UNDERTALE』も『MOTHER』や『東方Project』があったからこそ生まれた作品です。
今は先輩たちに真似させてもらって、うまくできたら「出世払い」でいつか歴史に還元していけばいいんです。
最後に:オリジナリティは組み合わせから生まれる
真似をして学んだたくさんの「型」を、自分の中でどう組み合わせるか。その取捨選択のバランスこそが、あなたの個性になります。
今まであまり真似をしてこなくて、いたたまれない気持ちになっている方も大丈夫です。自分へのツッコミはなし、全肯定でいきましょう。「これからどうにかしたい」という切実な気持ちがある今が、一番早いスタート地点です。
まずは、今日見つけた「これ、いいな」という小さな欠片をスマホで撮影するだけでも立派な一歩(スモールステップ)です。自分のペースで、学ぶ・真似るという冒険を始めてみてくださいね。
ゲーつく先生のこの話題の動画はこちらです


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